真夏の夜




私は城田君の手をギュっと握った



城田君は何も言わず、私の指に自分の指を絡め、ギュっと力を入れた



手を繋ぐだけでこんなにドキドキするなんて



城田君しかこんなにドキドキしない



こんなにも・・・嬉しくならない




何も話さなくてもいいってこういう事なんだ



車が止まった



城田君は手を離し、車を降りた



ここ・・・どこ?



私も降りて、周りを見渡した




「白木、こっち」



城田君は私の手を繋いだ



城田君の後について行くと、そこは私たちが行ってた高校があった



「うわー」



城田君は塀を上った




「え!?」



「早く」



城田君は私の手を取った



私も塀を上った



塀を超えると、城田君は私の手を握り、駆け足で学校の中に入った



< 45 / 76 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop