真夏の夜




その時・・・人の足音が聞こえた




城田君は私の手を引き、ドアの下に隠れた



なんか学生に戻ったみたい・・・



ドキドキする・・・



繋いでる手に神経がいく・・・



それにこの距離はダメ・・・・



抑えが効かなくなる



腕がすごく密着してて落ち着かない



城田君の吐息が私の耳だけに聞こえる



それだけでドキドキした



「もう行ったかな」



城田君は立って、私も手を繋いだまま立った



「もう行ったな」



その時、その人が後ろを向こうとした



私は城田君の手を引き、その場にしゃがんだ



「油断出来ないな・・・今、白木が気付かなかったらどうなってたか」



「もう・・・」



「ごめん」



「ううん」



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