真夏の夜
この手を離したくない・・・
城田君の温もりがすごく私をドキドキさせた
やっぱり私は城田君が好き
「行くよ」
と言って、城田君は私の手を引き、走った
「ちょっと、待って」
「早くっ」
この歳になってこんなに走ったのは初めてだった
着いた所は思い出がいっぱいある運動場だった
「うわー全然変わってない」
「ああ、すっげえ懐かしい」
「うん・・・本当」
少し・・・沈黙が続いた
城田君は悩んでいる様な表情をする
「城田君?」
「あっごめん、なんか色々思い出して」