真夏の夜



「もう帰るか」



「うん・・」



門を超えると、私は城田君の車に乗った



赤信号になると、城田君は私の手を触って来た



え?



城田君から触って来るなんて・・・



ドキドキ・・・



私は手を裏返し、手を繋ごうとしたら



信号は青になった



あっ・・・・



城田君は手を離した



もう少しだったのに



今日は両手で運転するんだ




ねえ・・・何で?




何で両手で運転するの?



「ねえ城田君」



「ん?」



「さっきとは違って、今は両手で運転するんだ」



「え・・・何だよ、急に」



< 50 / 76 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop