真夏の夜
「そんな事ないって」
玄関まで歩いていると、すごく城田君が遠く思えた
さっきまであんな近くに感じたのに
もう寂しい
城田君は靴を履いた
「そんな顔するなよ、行きたくなくなるだろ」
「私、そんな顔してた?」
「ああ、してる、行かないでって」
私は何も言えなかった
本当の事・・・
「あと3日で会えるんだから」
「うん・・・そうだよね」
城田君は私を強く抱き寄せた
「寂しい思いさせて、ごめん」
「謝らないでよ、城田君は悪くないのに」
「でも・・」
「だから、謝らないで」
ずっと抱きしめられてたいと思った
このまま・・・