キモチの欠片

「ただいまって言うか雅治も飲んでるのに私たちどうやって家に帰るの?運転できないでしょ」

ママの友達も心なしか顔が赤い。
あちゃー、みんなアルコールを摂取した訳ね。


「その心配はないよ。ちゃんと迎えを頼んだからね。さっき連絡したからもうすぐ着くんじゃないかな」

「ねぇ、迎えってまさかあの子に頼んだの?」

「あぁ、仕方ないだろ。代行で他人に頼むのは嫌だし。それにアイツも今日は仕事が早く終わって家にいたみたいだから迎えに行くって」

そんな夫婦の会話が耳に入った時。

ピンポーンとインターホンが鳴り、みんな玄関にいてちょうどあたしがドアに一番近かったので開けた。


「あっ……」

お互いに短い言葉を発し、まさかの人物に驚いて目を見開いた。


「原田さんがどうしてここに……?」


目の前には同じ会社の原田さんが立てっていた。
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