甘くて危険な輝き~GOLD PRINCESS~
ガチャッ
「り、ん〜!」
「…苦しい。離して」
屋上の扉を開けたとたん、目の前が真っ暗になる。
輝に、抱きしめられたから。
「えー、やだ」
「……」
「…凛?」
「…本当に、離れて」
「……うん」
渋々、腕を離してくれた。
…冷たすぎたかな。
そう思うけど、今日の私はあまり調子が良くない。
それを察したのか、輝が心配そうに顔を覗き込んできた。
「なんかあった?」
「…べつに、大丈夫」
ふいっと顔を背け、そのまま進むと今度は司が立ちふさがる。
「おいおい〜、姫様が総長に隠し事しちゃダメでしょ〜」
いつもの抜けた口調なのに、妙な威圧感を感じた。
「……今日、あの日なの」
「あの…?」
笑ったまま首をかしげるオレンジ頭。
…これじゃ通じないの?
「…せい「あぁああそっか!ごめん俺が悪かったわ〜」
ちゃんと言い直そうとしたら、被せてそう叫ばれた。
「ねえ、あのってどーゆーこと?」
「…俺に聞かないで」
「?ねー、陽〜」
「………」
「え、無視?ひどくない?」
……へえ、男でも分かるんだ。
生理っていうのはウソだけど。
言い訳にはちょうどいい。