甘くて危険な輝き~GOLD PRINCESS~



「遅れましたっ…」


座ってご飯を食べていると、やっと朝華が入ってきた。


購買に行くって言ってたのに、遅かったな。


「朝華。なんかあったの?」


「ううん、ちょっと先輩に捕まってただけ」


「は……誰。なんて言うヤツ?」


「いっ、いや、大丈夫!
凛ちゃんが行くほどのことじゃないよ〜」


ははっ、と困ったように笑う姿を見て、ついていかなかったことを後悔した。


そんなやり取りを見ていたオレンジ頭が、のんびりと口を開く。


「あー、朝華チャン俺ら3年に人気あるからな〜」


…は?


頬張ろうとしていたパンを思わず下ろした。


「…ちょっと待って…オレンジ頭って…3年?」


「……わお、姫さん今更かよ〜。
俺と陽は最上級生だっての」


「……ウソ…」


「ウソじゃねえよ?
なに?今からでも司先輩って呼んでくれる?」


「……」


ケラケラと笑うそいつとは別に、周りのみんなは目を丸くしていた。


「凛…本当に知らなかった?」


「…輝は何年なの」


「………2年だけど」


「……」


「え〜それも知らなかったパターン!?
ここで凛と同級なのは朝華ちゃんと隼人だけだよ!」


「……」


「凛ちゃん…私は知ってたよ…」


「……え、」


知らなかったのは私だけっぽい。

< 64 / 68 >

この作品をシェア

pagetop