甘くて危険な輝き~GOLD PRINCESS~


「凛!!」


ガッ


「…っ、」


階段を駆け下りているところで、輝に腕を掴まれた。


「……お前、逃げるの好きなの?」


そしてまた、あっち側の輝になる。


顔は見てないけど、多分目も鋭い。


「別に。離して」


「無理」


「…あ、そ」


じゃあ無理やり、解くまでだ。


グイっ


「!?」


一瞬にして、腕を離させた。


思いっきり捻ったから、少し痛い。


「凛、「…やっぱ、ここにいれない」


「何で」


「輝には関係ない」


「…本気で言ってんのか」


…低い声。


けど、頭でリピートされるのは、昨日の龍崎のコトバ。


『蝶華』


「……っ、」


痛い。入ってこないで。


「凛!どこ見てんだ!俺を見ろ!」


思いっきり、肩を掴まれる。


ーー頭が、痛い。


「ひか……」


「おい、凛!」


………


視界が歪んで、体から力が抜ける。


いっそ、このまま…


……

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