雨、スズラン、少女
 
少女が突然、大声をあげた。

男と女は驚き、少女の顔を見た。

少女は目の前に座る男が、待ち合わせした相手と風貌が違うことを告げる。

男はまさか自分が、渦中の相手と思われていたことを、今更ながら知る。

女は自分の間違いに気づき、男にひたすら謝った。



誰からともなく笑いが零れる。

そして、その内、三人は大笑いしていた。

 
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