隣の彼の恋愛事情
「やっと俺の話聞く気になった?」

そう言われてコクンと頷く。いつまでも逃げていられない。

「その前に」

「その前に?」

「支店への電話やめてもらえませんか?」

「却下」

間髪いれずに返事が返ってきた。

「俺が連絡しないと、お前逃げ回ってばかりだろ?」

「それと支店へ電話するのと関係なくないですか?支店内でも変に思われてます!」

拳を握りしめて全身で抗議する。

「人にどう思われようといい。」

(私は良くないの!)

何を言っても無駄な気がして‘はぁ’っとため息をついた。

「そのおかげで、お前は今日ここに座ってるんだろ。だったら電話はやめない」

「俺様過ぎて、絶句です・・・」

ハハハとお腹を抱えて笑うアイツの顔をギロリとにらんだ。

(人の気も知らないで)
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