隣の彼の恋愛事情
「っ、痛って――!!」

拘束?されていた腕が解かれて、アイツは私の頭がぶつかった顎を必死でさすっていた。

「寝落ちのあげく、頭突きかよ・・・」

はーっとため息を吐きながらアイツはこちらを見た。



(は!私、寝ちゃったのか。あっ!服は?)

急いで布団をめくって着衣の有無を確認する。

(はーお風呂から出たまんまだ)

バスローブのまま寝ていたので、多少は乱れていたが裸ではないことに妙に安心した。

「なんもしてねーよ。っていうか普通寝るか?」

頭上から、呆れたような声が降ってきたと同時に、一度はなされた腕が再度私の腰あたりに周りギュッと引き寄せられた。

「ごめんなさい」

恥ずかしくて、顔を伏せながら謝る。
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