隣の彼の恋愛事情
そう私が言うと、やっと斗馬は動きを停めて私の顔を見てくれた。

「―――実は、こういうことするの初めてなんです」

本日何度目の決死の告白だろうか。しかし終わってからでは遅い。今言うしかない。

確かに過去に付き合っていた男性はいた。しかし、タイミングを逃しそういう行為に至ることなく現在に至っていた。

「は、初めてって、セックスが?」

「もうちょっと、オブラートに包んでください!!!」

ストレートな物言いに、頬が火を吹きそうになる。

「いや、悪い悪い。そっか、初めてか」

ニヤニヤと嬉しそうに笑う斗馬に

「恥ずかしいから繰り返さないでください」

唇を尖らせて睨むと、その尖った唇にチュっと音を立ててキスされた。
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