隣の彼の恋愛事情
どうしてもあきらめられない俺は、毎日なにかしら神崎に連絡をいれるようにした。

もちろんレスポンスなんてなしだ。

隣の机を見るたびに、自分の言動を後悔して溜息がでる。

神崎のマンションにも訪ねて行ったがそこも、もぬけのから。

(徹底的に逃げるつもりだな)

ここまで、避けられると俺も意地になってきた。

振り返ってみると、完全にストーカー。

でもそのときはそうするしかなかった。

日曜の早い時間に神崎の携帯を鳴らす。

「出ろ!」

願いが口に出てしまっていた。

「―――もしもし」

(出た!)
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