隣の彼の恋愛事情
今までにない緊張をしていた俺は、急いでシャワーを終えてから神崎の待つソファへ向かったが…

(なんなのコレ)

そこには、すやすやと無邪気な顔で眠る神崎の姿があった。

上半身が‘がくん’とうなだれた。脱力せずにいられようか。

(俺の緊張を返せ!)

そう毒づいた俺だったが、むにゃむにゃとなにかささやいている神崎を見ると顔がほころぶのがわかった。

(仕方ない。急ぐ必要もない)

そう思って(思い込んで)神崎を抱き上げて、寝室のベッドへと運んだ。

ベッドへ下ろすと、気持ち良さそうに身じろいだ。

(警戒心ゼロだな)

呆れるとともに、この無邪気さが俺を和ませる。

(おやすみ)

神崎の柔らかい髪をかきわけて額にキスを落とすと、下着とスウェットを身につけて隣へと潜り込み、柔らかい体を抱きしめて眠ることに集中した。
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