隣の彼の恋愛事情
なかなか眠れない俺がやっとウトウトし始めたころに、顎に衝撃がはしった。

「っ、痛って――!!」

つぶっていた目の中に火花が散った。

顎にあった衝撃の原因は神崎の頭だ。

(どんだけ、石頭だよ)

鈍いうえに石頭。こいつのどこを好きになったのか真剣に悩んでもいいだろうか?

ふとつまらないことを考えていると、神崎は自分のバスローブが寝る前のまんまとわかって安心していたようだ。

「なんもしてねーよ。っていうか普通寝るか?」

ギュッと抱きよせると

「ごめんなさい」

と一言謝ったきた。

シュンとしたその顔をみたら、怒る気もうせて今日は何もせずに眠ることにしていた俺は神崎の睫毛にそっとキスをして、眠るように促した。
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