隣の彼の恋愛事情
「ん・・っつ」

紅緒の声にならない声が俺を煽った。

「ゆっくりするつもりだったけど、無理。。ごめん」

そう言うと、俺の目をみつめて‘コクン’と頷いた。

俺はベットボードから、小さな正方形の袋を取り出し、口にくわえて開封した。

「痛いだろうから、俺の腕掴んでて。爪立ててもいいから」

そういうと

「うん」

と小さく頷いた。

俺自身をゆっくりと紅緒の中に進めた。

紅緒の中はキツく、ゆっくり進めていても苦痛に歪む顔をみると申し訳ない気持ちにもなるが、ここまで来てやめられるわけない。

できるだけ、やさしく、ゆっくり最奥までたどり着いた。

「痛いよな?」

そう訪ねた俺に

「平気!なんか、斗馬でいっぱいで幸せ」

そう言われたとたん俺自身に体中の熱が集中した。

「紅緒、好きだ」

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