隣の彼の恋愛事情
そう言うと同時に、ゆっくり突き上げた。

「っつ」

痛そうに歪む顔に‘チュ’と口付ける。

ギュッとつぶっていた目をあけて俺の目をみて

「好きっ・・・。私も斗馬が好き」

潤んだ瞳がたまらない。

「ごめん。やっぱやさしく出来ない・・・」

俺は一言謝ると、自分の思いを伝えるように紅緒を抱きしめ、紅緒の中を擦りあげると、背筋を駆け上がる旋律に翻弄された。

(なんかもう、たまんねーな)


紅緒の中で果てた後も、強く抱きしめて眠った。

―――何があっても、離せそうにない―――
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