隣の彼の恋愛事情
一つ一つと指でなぞる。指先からも愛しさがこみ上げる。

自然と笑顔になる。くすぐったい心がなんだか足元をふわふわさせているようだ。

そして、内側からなんだか底知れぬパワーがあふれて来た。

「着替えたら、店の手伝いしよう!」

そう思い着替えていると、メールの着信が


[腰痛いだろ~今日は無理すんなよ。


さっき別れたばっかだけど、会いたい。
TOMA]

こんなに胸がドキドキするメールをもらったの初めてだ。

恋愛スキルが低すぎてなんて返したらいいのか悩む。

作っては消し、作っては消しを繰り返してやっと返信した。

[腰、大丈夫です。
それよりも寝不足ではないですか?
お仕事がんばってください。

PS そんなに焦って会わなくても、これからはずっとそばにいます。
紅緒]

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