隣の彼の恋愛事情
「もう、お見舞いに来てくれたんじゃないの?」

文句も言いながらも、こんな可愛い彼をみれるならいいかななんて思った。

モンブランを口に運んであげると、大きな口をあけてパクっと食べた。

「うまいな~それよりさ~」

「ん~何?」

「小さいときから紅緒は紅緒だな、顔まったく一緒じゃんか!」

楽しそうにアルバムを眺めている斗馬の横から私もアルバムをのぞく。

「ちょっとは、綺麗になったとか言ってくれないの?」

拗ねてそう尋ねてもはははと笑われただけだった。

「しかし、気にいらね~」

「何が?」

「どんだけ美馬が写ってんだよ!」

ジロリとこちらをにらみながら見てくる。

「そんなこと言ったって、幼馴染なんだからしょうがないでしょ」

この小さなやきもちも、うれしかったりする。
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