隣の彼の恋愛事情
「それがさ、ちょっと心配な話があって」

嫌な予感がして背筋がぞわっとした。

「え?どういうこと?」

「三浦さんの婚約者って人が何度か会社に訪ねて来てるって」

「・・・えっ」

「受け付けの女の子が紅と三浦さんのこと、しつこくきいてくるからどうしたのか尋ねたの」

「うん」

「そうしたら、受付に頻繁に女の人が訪ねてくるって。三浦さんもそれなりに対応しているから、知り合いっていうことは間違いないだろうけど」

(結子さんだ・・・・)

電話口で早希が私の名前を何度も読んでいるのが聞こえたが、返事ができない。

(どうして・・・・結子さん)

「ちょっと私もう戻らないといけないから切るけど、ちゃんと三浦さんと話するんだよ」

返事をしない私に心配そうに声をかけて早希が電話を切った。

結局私は最後まで早希に返事を返すことができなかった。

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