隣の彼の恋愛事情
ひとしきり漕いだ後、ブランコの速度を緩めて腰掛けると、自然と涙があふれて来た。

隣でなにも言わず同じようにしているチィ兄に

「私、いつからこんなに弱虫になったのかな?」

「弱虫?」

「聞きたいことも聞けずに、言いたいことも言えずに、行動もできずにただおびえて立ち止まってるだけなの」

「うん」

「どうすればいいかわ分かってるんだけど、それをする勇気がないの」

「うん」

「自分が悪いって分かってるのに、相手や周りのせいにしてるの」

「うん」

「こんな自分嫌いなのに、変わりたいのに勇気が出ないの。怖い」

「うん」
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