隣の彼の恋愛事情
***

誠さんは結子さんのお父さんの秘書の息子らしく、今は結子さんのお父さんの会社のSONODAで働いている。

二人は私とチィ兄と同じく幼い頃から、姉と弟のように一緒にすごしてきていたが、社長と秘書の子供というお互いの立場が二人の関係を邪魔していた。

二人は私と斗馬に深々と頭を下げて

「ここのたびは僕の不甲斐無さからこのような事態になってしまい申し訳ありませんでした。しっかりと二人の両親を説得して、結子と一緒におなかの子を育てていきます。このお詫びはまた日をあらためてさせていただきます。この度は申し訳ありませんでした」

そう言った、誠さんは最初に感じた幼さよりも男性として父親としてもたのもしさが感じられたような気がした。

私たち三人を残して、二人は手をつないで部屋を後にした。
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