隣の彼の恋愛事情
時計を確認すると深夜1時。


「遅くまで御苦労さま」

そう声をかけて上着を受け取りハンガーにかけた。

「最近また忙しいの?」

会社でのことなら多少わかるが、店のことになるとまったく把握できていない。
「ん~
、今日は親父んとこ寄ってたから遅くなっただけ」

「実家に?」

「そう、なんか近々大きなパーティがあるらしくてその話」

実家の事業の話になると途端に不安になってくる。

結子さんの件があってから、自分の今まで育っていた環境が斗馬のそれと違うことは十分分かっていた。ただそれも覚悟して斗馬の隣に居たいと思っている。

それに以前と違うことは、その不安な気持ちを斗馬にキチンとつたえていることだ。
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