隣の彼の恋愛事情
「神崎さん、君はそれでいいの?」

今度は私に優しく問いかけてくれた。

「はい」

きちんとお父様の目をみて、しっかりと返事をした。

そんな私の態度をみてお父様も一つ頷いた。


「分かっていると思うが、斗馬には青山グループを将来は動かしてもらう可能性が高い。その意味は理解してくれてるんだろうね」

そう言われて

「親父―――」

「斗馬は黙ってなさい」

ぴしゃりとそう言われ斗馬も黙った。

「完全に理解しているとは、言い切れません」

私は正直にそう答えた。

「沢山の社員を抱えて、会社を動かすということは並大抵のことではない。きれいごとばかりでないことも確かだ。そんななか後ろ盾もなにもない君と斗馬は結婚すると言っているが、そこにメリットはあるのかい?」

口調は優しいが言っていることは至極辛辣だ。

私は息をのんで、それから答えた
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