椿ノ華



抱かれるのは葵の部屋。

でも一緒に朝を迎えた事は無い。

明け方まで抱かれても、
意地で自室に戻って寝ていた。

いつも通りに葵の部屋を出て、自室に向かう。

でも、気分が変わって。

散歩でもしようと、裏庭に向かった。


「…綺麗…」


星の綺麗な夜だ。


「…壱さんも、見てるかな…」


なんて、乙女チックな事を呟いた時。



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