椿ノ華



…頷いたものの。



「とりあえずお勧め着せて」

「かしこまりました」

「え、あ、あの、壱さんっ…」

「試着室は此方になります」

「え、えええええっ…!」


連れて行かれた先は、高級ブランドショップ。

有無を言わさず試着させられ、
カーテンからこっそりと顔だけ出す。


「…い、壱さぁん…」

「ああ、出来た?」

「…は、い…」


恐る恐る試着室から出てみる。



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