椿ノ華
結局、ヒールも、アクセサリーも、バッグまで買った壱。
「い、壱さん…!これ以上は私、本当にもう受け取りませんから…!」
「えー…そう?
美しい女性を更に美しくする為にプレゼントしたいだけなんだけどな」
「…っう、嬉しいですけど…!でももう、本当に結構です!」
「んー…じゃあまた次の機会にしようか。
だけど、本当に最後だから付き合ってくれる?」
にっこりと微笑み、椿の顔を覗き込む様に見詰める壱。
「…わ、分かりました…」
「よし、じゃあ行こう」
「あ、あのっ」
「ん?」