さよならの見つけ方 第3章 *君の声がする*
「それにしてもロンドンか…
最近行ってないから頻繁に会いに行けるかどうか、不安だな」
「ちょくちょく、帰ってくるよ」
私のその言葉に、寂しそうに笑うロバート。
年を取ったんだと分かる、半ば諦めの混じったような切なげなその表情。
「だけどさ、ロバート」
「ん?」
「…チャドにアメリカに連れてかれるよりは、
良かったでしょ?」
クリスの言葉に丸く目を見開いたロバートが、
「…確かに」
と言って感心したように笑う。
みんなで笑うと、部屋の空気は更にやわらかいものへと変わった。