さよならの見つけ方 第3章 *君の声がする*
――――さっきからマイケルは、ずっと黙ったままだ。
笑ったり頷いたりはしているけれど何となく話を振りづらくて、顔をじっと見つめることも出来ない。
「…マイケル」
「ん?」
話しかけると、マイケルは明るい笑顔を私に向けた。
「…一人部屋になれるね」
「うん」
言おうかどうか迷った言葉にも、マイケルは優しく頷いてくれる。
「…さみしい?」
「うん、さみしいよ。
寂しくないわけないじゃん」
「…そうだよね」
「だけどさ…嬉しくもあるんだ」
「…嬉しい?」
マイケル以外の3人が驚いてマイケルの顔を見つめると、
マイケルは照れたように笑って、小さく呟いた。
「だって、このままいけばクリスが僕のお兄ちゃんになるんでしょ?
本当の家族になれるなんて、こんなに嬉しいことはないよ」
「……」
「…家族みたいなもんだったじゃん」
「そうだけどさ」
クリスの言葉にえへへと笑うマイケルがそのまま笑い泣きして、
それがおかしくてまたみんなで笑った。
麗らかな陽光が冷えた紅茶を温めなおしてくれるような、
そんな優しい午後だった。