さよならの見つけ方 第3章 *君の声がする*
その日の夜も部屋のカーテンを開け放って、私とマイケルは話していた。
お互いのベッドに腰掛けて、いつものように向かい合わせたまま。
学校のこと、
フットボールのゲームのこと、
ロンドンのこと、
卒業してからの、クリスとの生活のこと。
マイケルはさっきからずっと上機嫌で、懐かしい歌を小さく口ずさんだりしている。
昔からよく歌っている、マイケルの好きな曲。
「相変わらずだね」
「ん?」
フレーズの途中で顔を上げたマイケルに、私は微笑みかける。
「うた、上手だねって」
「ありがとう」
マイケルのやわらかい笑顔が、ランプの明かりに照らされる。
「…たくさん声を出してみて、自分の今の声のことが何となく分かってきたんだ。
この声で歌うのにも、慣れてみようかと思って…」
声が低くなっても、歌わずにはいられないみたい
そう呟いて、マイケルは優しく笑った。