さよならの見つけ方 第3章 *君の声がする*
「まるっきり変わっちゃったわけじゃなくて、マイケルの元の声も残ってるよ。
キラキラしてるとこ、時々出てる」
「あはは、キラキラ?」
「うん、キラキラ。
今の声も、大好きだよ」
「…僕も、今のこの声好きだよ。
お姉ちゃんがそう言ってくれるから、好きになれた」
「ありがとう」
そう言って微笑むマイケルの、淡いブルーの瞳は変わらないけれど、
瞳のずっとずっと奥にあるマイケルの心は、もうしっかり15才なんだなぁと思った。
思春期を乗り越えていく、少年の心。
膝の上で組まれた手の甲は大きくて固そうに少し骨張っていて、
白い肌に血管が浮き出ていた。
手を繋ぐといつも柔らかく湿っていた、マイケルの小さな手を思い出す。
たくさんの泣き顔や、
淋しそうな後ろ姿や、
悲しそうに瞳を伏せた時の、綺麗なまぶたの形も――――
すごいね、男の子は。
どんどん強く、格好良くなっていくんだね。
大切な人を守るための生き物に、なっていくんだね。