【続】赤い糸のその先は…。

「俺も、お互いの同意の元での付き合いだとしても、
最後は礼儀をもって接するべきだったよ。すまない。」


「ふふっ。以前の幸太郎だったらそんな事いわなかったわね。
彼女の影響ね。」


「そうだな。」


復讐も考えたけど、ゆずの真っ直ぐな性格に向き合ったら馬鹿らしくなったと麗子は言った。


ゆずに心の氷を溶かしてもらって前向きに人生を歩めるかもって考えが変わってきたから、感謝してるとも言った。


凄いな、ゆず。 


俺もお前と出会って、改心した人間の一人だ。


そういえば、以前、姉貴が言ってたっけ。


『あの子は、敵もいつの間にか仲間にしちゃうような不思議な子よ』って。


俺と麗子の間には、過去のわだかまりは消えていた。


だけど、その後に麗子はとんでもない事を口にした。



< 59 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop