【続】赤い糸のその先は…。
==== ゆずside ====
カーテンの隙間から差し込む光に照らされて、
私の意識が起きだした。
あれ? ここは?
ガバッ。
脳みそが覚醒を始めたから、
慌てて上半身を起こして部屋の中を見回した。
ここは...寝室だよね。
あのまま、待ちくたびれちゃって課長の家で寝ちゃったんだぁ。
ちゃんと向き合おうって思ったのに、
これじゃあ、計画が台無しだよぉ。はぁぁぁ。
横に視線をずらしたら、課長が気持ちよさそうに寝ている。
私が寝ちゃったてたから、ここまで運んでくれたんだね。
ジーッと課長の寝顔を見ていたら、パチリと目があった。
うきゃっ。不意打ちだ。
「もう、起きたのか?」
「うん...その...昨夜はベッドに運んでくれて...アリガト。」