LOVE BOX~光を探して~
ナンパ男について行って良いものか思案する私に
「実は俺彼女待ってんだよね?だから彼女には知り合いって事にしといて!」
そう手を胸の前で合わせ頭を下げてくる。
彼女いるのに……ナンパ??
そう思いつつも……嘘までついて私を送りたい理由なんて無いハズだし、下心は……無いのかな?
その、ぱしっと手を合わせる姿が少しだけ可愛かったから、私もついつい頷いてしまった。
「じゃあ……お願いします」
こっちね♪と案内された先には一台の改造車が停まっていて……私が後部座席に乗り込むと男は更に、聞いてもいない事をべらべらと話し始める。
「俺のオンナさ、この裏で風俗してんの」
「そうなんだ」
風俗……って言われても当然ピンと来ない。きっとたくさん稼げるからこの人はこうして送り迎えをしてるのかな?って思った。
だけど
ぼんやり聞いていたところへ次に投げかけられた一言で、私の人生は……変わった。