スーツを着た悪魔【完結】
「ずっと考えてた……」
「なに、を……?」
心臓が鼓動を早める。
「俺が好きだと言えば、お前を苦しめるらしいってこと……」
「っ……」
深青の傷ついた表情に、また、まゆも傷つく。
けれど深青は熱っぽく言葉を続けた。
「けど止められない……」
深青はささやきながら、頬を傾け、まゆの唇に触れるだけのキスをした。
「そんな顔をさせても、愛さずにはいられない……」
そして何度も、切なげに瞳を濡らしながら、ついばむように口づける。
「まゆ……」
名前をささやいて。
そしてまた激しく抱きしめ、強く唇を重ねた。