スーツを着た悪魔【完結】
「あまりにもぬるくて寝そうだったよ」
手を伸ばし、まっすぐで美しい髪をつかむと、形のいい唇をこじあげ、喉の奥に力強く自分のものをねじ込み、腰を揺すった。
えづきながら必死に応えようとする女の泣き顔と、狭い喉の感触に、少しだけ快楽が甦る。
「大口叩いておいて、男一人満足させられないの?」
さらにつかんだ手に力を込めると、プツプツと髪が抜ける音がした。
けれど、悠馬に与えられる痛みに顔を歪める女の顔には、恍惚とした表情も同居している。
「自分ばかり濡らして……気持ちよくなって……本当にお前は、淫乱で汚い雌豚だね。なんて恥知らずなんだろう」
根っからのマゾヒストの女は、悠馬の言葉に興奮し、さらに熱心に奉仕しはじめた女から目を逸らし、悠馬はまた天井を見上げ目を閉じた。
目を閉じれば鮮やかに甦る。
あの、夜から、僕は少しずつ――