スーツを着た悪魔【完結】
「まゆ……」
ぐっすりと眠ったまゆは、呼びかけにも目を覚まさない。
悠馬は手を伸ばし、頬に手を乗せ、親指でまゆの唇を撫でさする。
このまま犯そうと思えばきっと出来る。
14歳の若紫を妻にした光源氏のように、なんとでも言いくるめてまゆを自分のものにするのは簡単だろう。
数年前から、美しく成長するまゆを見て、そんなことを考えてはいたが――
その一線を越えることは、躊躇われた。
もう少し、いや、もっと時間をかけて……彼女の心を自分の色に染め上げたい。
そして壊してしまいたい。
粉々に――
価値あるものは、壊れる瞬間が一番美しいのだ。
もう一方の手を、履いていたスウェットの中にすべり込ませ、恐ろしく固く勃ち上ったそれを慰める。
「まゆ……っ……」
――――……