スーツを着た悪魔【完結】
「深青……」
「一緒に食べよう」
まっすぐに見つめられて、まゆは何だか泣きたい気持ちになった。
だけどそれは悲しみではなく、とても穏やかで、まゆの心を優しく撫でつけるような思いだった。
「うん!」
まゆはいそいそと深青の前に正座する。
「じゃあ、いただきます」
二人はきちんと手を合わせて、そして箸を取る。
豪華ではないけれど、深青が少しでもおいしいと思ってくれたらいいな……。
まゆはおそるおそる、深青を見つめる。
――――……