スーツを着た悪魔【完結】
「――まゆ」
「っ、は、はいっ……!?」
思考を中断され、ビクッと震えながら中腰になるまゆを見て、深青はくすりと笑い、首を横に振った。
「そんなガチガチになるなよ。大丈夫だから」
「……」
どうやら見透かされていたらしい。
恥ずかしい……。
「ごめんなさい……」
「謝らなくていい。まゆは何も悪くない」
そして深青は、手を伸ばし、しおれるまゆの腕をつかみ、包み込むように後ろから抱き寄せた。
「こうやって抱きしめてると落ち着くんだ」
「深青……」
「おまえは?」