スーツを着た悪魔【完結】

――――……




「アスランは……生き返ったの?」



まゆは呆然としながら、背後の深青を振り返る。

今までずっと、アスランが死んだところでまゆのナルニア国物語は終わっていたのだ。

彼が復活するなど考えたこともなかった。



「ああ。アスランは生き返った」



深青は本を閉じ、まゆの前髪をかきわけ、指先で額を撫でる。


まゆはどこか呆けたように、その意味をじっと考えていたが

「偉大なる王は生き返った……そっか……」

やがてほっとしたようにうなずいた。



「よかった……」



アスランは甦ったんだ……。

あの、冷たい石舞台の上で、孤独に死んだりしなかったんだ。




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