スーツを着た悪魔【完結】
「お、おはよう……」
恥ずかしい。いつから見られていたんだろう。
しかも、見れば彼はパジャマから楽な部屋着に着替えている。
自分はまだパジャマなのに、ずるい。
よだれとか出てなかったのかな……
彼の腕の中で眠っておいて、今さらだけれど恥ずかしくなってきた。
「あんまり見ないで」
深青の美しい瞳から目を逸らすと、深青はまゆの頬にかかる髪をかきわけて、顔を覗き込んでくる。
「いやだ」
「もう、どうしてそんなこと言うの?」
クスクス笑いながら、彼の胸を手のひらで押すと、深青はその手を取って、愛おしげに頬を摺り寄せた。
「朝飯作ってくるから、ここで待ってろ」
「え……?」
「ベッドで食べよう。もう少しのんびりしたいし」
「じゃあ、私も手伝う」