スーツを着た悪魔【完結】
お下がり……サイズ的な問題はとりあえず置いておいて(はたして生きて動く西洋人形のような彼女の服があうのだろうか?)、そう言われると罪悪感が少しだけ減った。
「未散さん……ありがとう」
素直にお礼を言うと、未散は満足げに微笑む。
「――なんだかドキドキします」
頬をピンクに染めて、おずおずとケースを開くまゆ。
その瞳は子供のように無邪気にキラキラと輝きを放っていた。
可愛いな……。
深青としては、まゆが身に着けるものはなんだって自分が選びたいと思っていたのだが、こうも嬉しそうな様子を見ていると、文句を言う気は失せる。
「助かった。明日からまゆに着せる服がないなって思ってたんだ」
「服だけじゃないでしょ。下着もちゃんと用意してるわよ」
「えっ、下着!?」
ヒールの美しいパンプスを手に取って、うっとりと眺めていたまゆの顔がカーッと赤くなった。