もう、ひとりにしない。
今日も実験は滞りなく済んで、今はソニーと二人で後片付けをしていた。
あいかわらず、二人の会話は無駄口を叩くことはないのだが、それでも彼の口調が幾分穏やかに感じるのは気のせいだろうか?
それとも、惚れた弱み、がそう見えさせているのか。
夕日が差し込み、あたり一面夕焼け色に染まる中、ソニーもいつかのように一緒になって染まっていた。
彼の髪が夕日に透けて、きれいに乱反射している。
今までダニーのような均整の取れ過ぎた顔を見ていたからか、気が付かなかったけれど、彼もまた非常に整った顔をしていて、なおかつ精悍な印象を強く受ける。
彼が持っている、精神までもがそこに伺えるようで胸が痛い。
まるで、古代ギリシアの神々の白亜の彫刻のような、怜悧で、無機質で、精巧な。
今まで近くにずっといたのに、そんなこと、ちっとも感じなかったのに。
今では、ちょっと見ただけで、胸が痛すぎる。