モカブラウンの鍵【完結】
「涼太が好みの下着教えてくれなかったから、私の好みで選んじゃうからね。あとで文句言わないでよね」


朝から下着の話ってなんだよ。

仮に文句を言いたい下着でも言わないよ。

言ったら、からかわれるに決まっている。

それにそういうものに姉ちゃんの意見は要らないし。

この話に関しては黙秘するのが一番。


「なに黙ってるのよ。あ、ナオちゃんの下着姿とか想像してる?」

「しないよ。中学生や高校生じゃないんだから」


人の恋愛事情で遊ぶのはやめてくれ。

ついでに、佐伯さんの下着を選ばないでほしい。

仮に、佐伯さんの下着姿が見られる状況になったとき、姉ちゃんのセンスじゃないかと思ったら萎えそうだ。


「ごちそうさま」


姉ちゃんは空になった皿と不敵な笑みと「楽しみね」という言葉を残して、出かけていった。

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