モカブラウンの鍵【完結】
3人で姉ちゃんが作ったパスタを食べ終わると、姉ちゃんと幸司さんが皿洗いをしてくれることになった。
多分、いや絶対、俺はキッチンに行ってはいけない気がした。
その予想は的中した。
パスタを食べたおかげで幸司さんの唇のツヤツヤがなくなったのに、皿洗いが終わり、リビングに来たとき、また唇がツヤツヤしていた。
姉ちゃんが気づいて、拭いてやれよ。
車で帰るにしろ、そのまま外に出るのはまずい。
姉ちゃんの腕を引っ張り、耳打ちをした。
『幸司さんの唇、どうにかしろよ』
俺の顔を見て、耳を真っ赤にした姉ちゃんが幸司さんにハンカチを渡す。
2人のやりとりを見るのも悪い気がして、リビングの窓を閉めるため、背を向けた。
網戸を直して、窓に鍵をかける。
「涼太、じゃあ帰るね」
振り向くと幸司さんの唇のツヤツヤはなくなっていた。
「ああ、気をつけて」
「涼太君、いろいろありがとう。堪には、家にも遊びに来てよ」
「はい」
幸司さんがボストンバッグを持ち、空いたもう片方の手は姉ちゃんの手を握り、玄関を出て行った。
多分、いや絶対、俺はキッチンに行ってはいけない気がした。
その予想は的中した。
パスタを食べたおかげで幸司さんの唇のツヤツヤがなくなったのに、皿洗いが終わり、リビングに来たとき、また唇がツヤツヤしていた。
姉ちゃんが気づいて、拭いてやれよ。
車で帰るにしろ、そのまま外に出るのはまずい。
姉ちゃんの腕を引っ張り、耳打ちをした。
『幸司さんの唇、どうにかしろよ』
俺の顔を見て、耳を真っ赤にした姉ちゃんが幸司さんにハンカチを渡す。
2人のやりとりを見るのも悪い気がして、リビングの窓を閉めるため、背を向けた。
網戸を直して、窓に鍵をかける。
「涼太、じゃあ帰るね」
振り向くと幸司さんの唇のツヤツヤはなくなっていた。
「ああ、気をつけて」
「涼太君、いろいろありがとう。堪には、家にも遊びに来てよ」
「はい」
幸司さんがボストンバッグを持ち、空いたもう片方の手は姉ちゃんの手を握り、玄関を出て行った。