魔王と王女の物語③-Boy meets girl-【完】
城にはコハクが全国から集めてきたアンティークな家具や調度類が揃っている。
アーシェとコハクの趣味はぴったり合ったらしく、2人が揃って和気あいあいとアンティークについて何たるやを議論している姿を見ているだけで幸せなラスは、隣に座っていたデスの腕に抱き着いて頭を撫でてもらった。
「コーが2人!なんか豪華な光景だよね」
「………ほんとに…そっくり……」
「でしょでしょ?はじめて見た時本当に驚いたんだから!あ、デス、口にチョコがついてるよ、取ってあげる」
ラスが手を伸ばしてデスの唇についていたチョコを指で拭ってやると、話に夢中になっていたはずのコハクはやはりラスから意識を逸らさずすぐさま割って入った。
「はいそこそれまで!チビ、こっち来いよ」
「うん、わかった。あ、コーの口にもついてるよ。ぺろぺろしてあげる」
ぎょっとしたアーシェだったがラスはそれに気付かずコハクの膝に上がると、唇をぺろぺろ。
もちろんむらむらした色ぼけ魔王は、デスやアーシェが見ている中、ラスの顔を斜めにさせて舌を差し込み、思いきり吸い上げた。
「ん…っ!こ、コー!…ん…ん…」
「ご馳走様ー。続きはこいつらが居なくなってからしようぜ」
とろんとした艶やかな表情を見せたラスにどきっとしたアーシェは、それと同時に頭の中に鮮烈なイメージが浮かんでソファから立ち上がると、ドアに向かって歩き出した。
「おいアーシェ、どこに行くんだよ」
「何か作る。材料も調達してくる。ひとりで行けるから大丈夫だ」
アーシェの赤い瞳はまるで何かに取りつかれたように光り輝き、部屋を飛び出して行く。
「アーシェ…どこに行っちゃったの?」
「んー、わかんね。あんま色々聞いたりして集中力欠かせてしまうとアレだし放っとこうぜ。後で仕事部屋覗きに行こう」
コハクとデスはラスにばれないように目配せをして立ち上がり、またラスをきょとんとさせる。
「ちょっと屋上に行って来る。すぐ戻って来っからチビはルゥと一緒にここに居ろよ。外に出るのは駄目。絶対!」
「うん、わかった。ルゥちゃーん、ママと遊ぼうか」
ベビーベッドからルゥを抱っこしてベッドに下ろすと、わき腹をこちょこちょくすぐって笑い声を上げさせている平和な光景を見て和んだコハクは、デスの肩を抱いて部屋を出た。
「不気味な気配だ。…見られてる」
「………魔王……結界は…」
「張ってる。それでも見られてる。くそ…いらいらする」
足早に螺旋階段を上がり、屋上で番を張っているドラちゃんに会いに行った。
アーシェとコハクの趣味はぴったり合ったらしく、2人が揃って和気あいあいとアンティークについて何たるやを議論している姿を見ているだけで幸せなラスは、隣に座っていたデスの腕に抱き着いて頭を撫でてもらった。
「コーが2人!なんか豪華な光景だよね」
「………ほんとに…そっくり……」
「でしょでしょ?はじめて見た時本当に驚いたんだから!あ、デス、口にチョコがついてるよ、取ってあげる」
ラスが手を伸ばしてデスの唇についていたチョコを指で拭ってやると、話に夢中になっていたはずのコハクはやはりラスから意識を逸らさずすぐさま割って入った。
「はいそこそれまで!チビ、こっち来いよ」
「うん、わかった。あ、コーの口にもついてるよ。ぺろぺろしてあげる」
ぎょっとしたアーシェだったがラスはそれに気付かずコハクの膝に上がると、唇をぺろぺろ。
もちろんむらむらした色ぼけ魔王は、デスやアーシェが見ている中、ラスの顔を斜めにさせて舌を差し込み、思いきり吸い上げた。
「ん…っ!こ、コー!…ん…ん…」
「ご馳走様ー。続きはこいつらが居なくなってからしようぜ」
とろんとした艶やかな表情を見せたラスにどきっとしたアーシェは、それと同時に頭の中に鮮烈なイメージが浮かんでソファから立ち上がると、ドアに向かって歩き出した。
「おいアーシェ、どこに行くんだよ」
「何か作る。材料も調達してくる。ひとりで行けるから大丈夫だ」
アーシェの赤い瞳はまるで何かに取りつかれたように光り輝き、部屋を飛び出して行く。
「アーシェ…どこに行っちゃったの?」
「んー、わかんね。あんま色々聞いたりして集中力欠かせてしまうとアレだし放っとこうぜ。後で仕事部屋覗きに行こう」
コハクとデスはラスにばれないように目配せをして立ち上がり、またラスをきょとんとさせる。
「ちょっと屋上に行って来る。すぐ戻って来っからチビはルゥと一緒にここに居ろよ。外に出るのは駄目。絶対!」
「うん、わかった。ルゥちゃーん、ママと遊ぼうか」
ベビーベッドからルゥを抱っこしてベッドに下ろすと、わき腹をこちょこちょくすぐって笑い声を上げさせている平和な光景を見て和んだコハクは、デスの肩を抱いて部屋を出た。
「不気味な気配だ。…見られてる」
「………魔王……結界は…」
「張ってる。それでも見られてる。くそ…いらいらする」
足早に螺旋階段を上がり、屋上で番を張っているドラちゃんに会いに行った。