TABOO†その手でその目でその舌で~秘密の恋
私が姿勢を変えると、彼の手がうなじと腰の上に置かれ、ゆっくり体を揺する。
「肩の違和感はおそらく背中の筋肉のハリからきているものなので、少し緩めましょう」
彼の手が私のうなじから肩、背中へと移り、柔らかく何度も上下する。
時に強く、時に優しく、押したり揉んだり擦ったり…
私の背中を彼の手が動き回る。
背中からじんわり熱が広がっていくあまりの心地よさに、私は目を閉じた。
強張っていた体と、心までが解きほぐされていく…
その時、
閉じた目からポトリと涙が零れ落ちた。
…私、
ずいぶん無理をしていたみたい。
恋もダンスも、こんなに体に負担をかけるくらい。