さよならの見つけ方 第1章
「誕生日おめでとう」






「え、用意してくれてたの!?」






「もちろん。

本当は礼拝の時渡そうかと思ったんだけど、人が多くて…」






そう言って照れたように微笑むチャドの瞳に、たくさんの光が映り込む。






「ありがとう…」






小さな箱を、きゅっと握り締める。






毎年のことながら、ものすごく嬉しい。










えへへと微笑みながらチャドを見つめると、クリスがチャドに小さく耳打ちをしている。










「…カンナの誕生日って、

今日だっけ?」










…全部聞こえてるよ、クリス。










「…別にいいよ。

マイケルも忘れてたし」










私のその言葉に、



へー、あのシスコンが、と驚いた顔をした二人だけど、



マイケルの話題に上手くすり変わったことで、プレゼントを用意してなかったことなんて、



最早クリスは気にもしていないらしい。

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