さよならの見つけ方 第1章
「まだ父さんが生きてた頃、星座や神話のたくさんの話を聞かせてくれたんだ。



成層圏の話、

ブラックホールや銀河の果ての話、

音まで聞こえてきそうな流れ星の話や、いろいろ。



デネブやアルタイルやイオや、いろんな星の名前も。







毎晩二人で空を眺めてた。寒い日も二人でくっていて。



星の見えない雨の夜は、二人で星の本を読んだ。



雨の音に混じって聞こえる父さんの声は小さくて、聞き逃さないようにするのが大変だったんだ」










そこまで話すとチャドは、ふぅ、と一呼吸置いた。










「…続きを聞きたい?」






「うん、話して」










「…父さんが死んだ日…、」






チャドはずっと遠くを見つめている。








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